ー私はペンギンハウスの古い時代を知らないんですが、昔はドラムセットもなかったそうですね。

ジミー ああ、多分ね。あんまりライブ、ライブって感じじゃなかった。そこのステージも、最初の頃は客席があったはずなんです。僕がいた頃は、土曜日…金曜日だったかな? 深夜にジャズのフリーセッションをやっていた。いろんなお店に生バンドが入っているような時代だったから、仕事が終わったジャズマンたちが楽器持ってやってきて、ここでセッションするみたいなね。そんな感じでしたね。それからだんだん、オシャレなカフェブームが廃れてきて、何年くらい前からかなあ、本格的にライブを中心にやるようになって、完全なライブハウスになっちゃったんですね。

ーなっちゃったんですね(笑)

ジミー なっちゃったんですねー(笑)

ー意図してそうしてきたわけではない?

ジミー いやー、いずれはほら、ブームっていうのは終わるから、そのときはライブハウスにしようっていう意図は、最初からあったらしいです。

ーお客さんの層も変わったでしょうね。

ジミー そうですね。だからたまに「昔来てたんだよ」なんて言うお客さんが、ふらっと来たりしても、もう、あきらかに今来ている人たちとは客層が違う(笑)

ーそういう変わり方って珍しいですよね?

ジミー 確かに、最初からこういうスタイルで、っていうのはないですね。

ー普通だったら、ロックバンドはロックのお店、みたいなくくりがあるけど、ペンギンハウスはジャンルがいろいろで。

ジミー ジャンルをあえて分ける、ってことはしないですね。アコギの弾き語りもあれば、けっこう本格的なジャズのグループが出るかと思えば、パンクロックのライブがあったりとか(笑)。多種多様にもほどがある(笑)

ー(笑)でもそれが、なんか良い。普段会わない人と会える、みたいな。

ジミー 「他の店では絶対に出会えそうもない人たちと出会わせてくれて、それがすごく刺激になりました」って、そういうことを言う人がけっこう多いですね。特に亜郎さんがいた頃は、とんでもない組み合わせを平気でやったりしてたから。意外とそれは出演者さんにとってみれば、面白い経験になったのかな。

ーブッキングはずっと亜郎さんが担当していたんですか?

ジミー 辞めるまではずっとやっていました。だから一昨年の7月末までですね。そのあと彼が引退して、僕が引き継いで、去年の11月くらいからまた復活したんだけど…まあね、こういう感じになっちゃったんで(苦笑)

ーそのへんはあまり突っ込まないことにして…一度、亜郎さんが引退されて、そのあとのブッキングって大変でした?

ジミー 大変でした! こんな大変なものだと思わなかった(笑)。月の下旬になってくると胃が痛くなってくるような、「どうしよう埋まらない~」とかいって。なんとか埋めてましたけどね。

ー出たくても出られない人もいるのかと思ってました。

ジミー 僕がブッキングやってるときはそういう話は聞かなかったんだけど、あとになって「出たくてもペンギンハウスは敷居が高くて出られなかったんですよね」っていう人がずいぶんいて驚いたんですよ。

ペンギンハウス店内
ペンギンの置き物が並べられた店内

↓3へ続く